「裕樹君ってけっこう女の子と遊んでるでしょ?」
僕が手を離した直後、由美が不満そうな表情を
浮かべてそう言った。
「え・・・?なんで・・・?」
僕は少し困惑する。
「なんか、撫でるの上手・・・っていうかためらいとかがない・・・」
「そうか~?」
「なんか、君に弄ばれたような気がする~」
由美が舌を出す。
なんだか、その仕草が可愛らしい。
「そんなことないって」
「むぅ・・・」
由美が頬をふくらます。
「ごめん、ごめん」
僕が謝ると由美は
「じゃあ、お願いを聞いてくれたら許してあげましょう」
由美はいたずらっぽい笑顔を浮かべる。
「何ですか?」
「私がいいって言うまで、目を閉じていてください」
僕は由美の指示に従い目を閉じる。
真っ暗で何も見えない。
今回ばかりは由美が何をしてくるかわからない。
「目、閉じた?」
由美の声が聞こえる。
「うん」
僕は見えない相手に返事をする。
その時、ふと温かいものが唇に触れる。
僕は驚いて目を開ける。
由美の唇が僕の唇に触れている・・・。
そして、数秒で由美の唇が離れる。
これが、僕らの最初のキスだった。