「裕樹君って毎日勉強してる?」
可愛らしい弁当箱を取り出しながら、
由美が僕に聞いてくる。
「毎日はしないよ。さすがに疲れるし・・・」
すると由美は安堵し
「だよね~。普段からかんな雰囲気だからちょっと焦っちゃって・・・」
分からないでもない。
みんな勉強してばっかだから・・・。
「すごっ」
由美が弁当箱をのフタを開けた途端、
そう僕は声に出していた。
色鮮やかで見た目はかなり
綺麗な弁当。
一流シェフが一般家庭にある物で
見た目に重視してみました、みたいな?
「え?何が?」
「いや・・・その弁当。それ作ってくれるの?」
「もうちょっといいのにするよ。だから期待しててね」
由美は笑顔で言った。
「うん。じゃあ、期待してるね」
僕が笑顔で返すと由美は頬を赤らめて
「うん」
と言う。
これで見た目だけだったら笑えるな。
「そんなことないよ~」
由美が頬をふくらます。
「え・・・?聞こえた?」
「うん」
どうやら声に出ていたらしい。
「じゃあ、ちょっと食べてみてよ」
由美がそう言って、僕に卵焼きを差しだす。
「いいよ。明日の楽しみにしとく」