4時間目が終わり、昼休みとなるがここでも
さすがはクラスメート。
誰かといっしょに弁当を食べるとかということはなく
自分の席で参考書などを見ながら、
黙々と食べている。
みんなの唯一の娯楽といえば、
イヤホンを耳につけて音楽を聞いてるくらい。
とは言っても、集中力を高めるため、
雑音を消すために聴いているにすぎないと
思うが・・・。
よく、こんなクラスで2年と4ヶ月も過ごせたな
と内心苦笑して肩をすくめる。
この学校には選抜特進(通称エリートクラス)は
1組しかないためクラス替えというものはない。
昼休みに他のクラスに行くのもありだが、
僕らのクラスは勉強集団と言われて、
嫌われているので、行けないし
友達なんてできない。
そして、多分みんなそうだが
自分のクラスメートの名前も
いまだに、うる覚えだ。
その時、ふと由美が僕の名前を
呼んでいることに気づく。
「何?」
「一緒に・・・食べない・・・?」
由美が恥ずかしそうにそう言った。
「いいよ」
僕がそう言うと、由美が笑顔で
「やったぁ」
と言って自分の椅子を持ってくる。
そして、弁当箱を広げながら
「裕樹君っていつもお昼何食べてるの?」
「っ・・・」
由美が僕にそう尋ねた時、
頭に激痛が走り、またいつもの
『あの光景』が浮かびだされる・・・。