3話 貸し借り | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「3x-13yだよ」


由美がぼそっと僕に呟く。


僕はそれをそのまま言う。


「よろしい。正解だ」


先生はそれだけ言うと、


その問題の解説に入る。


と同時にみんなはまた黒板、


先生の言うことに集中する。


切り替えが早い・・・。


僕は一息ついた後、彼女に


「ありがとう」


と言った。


その時、授業の終わりを告げる


チャイムが鳴った。


号令がかかり、僕らは先生に礼をして


休み時間になる。


この休み時間もすごい。


みんな最低限の会話を終えた後は、


勉強に取り掛かり無言になる。


まあ、さすがと言えばさすがだが・・・。


「これで貸し借り無しだね」


そんな中、由美がいたずらっぽい


笑顔を浮かべてそう言った。


「そうだな。でも消しゴムは一回でも間違えたら必要になるよ?」


僕がそう言うと、彼女はしまったとでも言いたげな


表情を浮かべたが、すぐに引っ込めて、


「間違えなきゃいいんだよ」


と言った。


子供か!?


そう突っ込みたくなる。


このエリートクラスではこうやって


おしゃべりをするのは異様な光景。


一般的な学校であれば普通だが、


この学校ではありえない。


特に男女で話すなんてことは言語道断だ。


それが、なぜかと言われれば分からないが、


多分いい大学に行くために恋愛なんて


してないで勉強をしようというところか。


けど、僕はそんなことは気にすることなく


話を続ける。