85話 君の笑顔をみると | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「じゃあ、行こっか」


僕はそう言って、真美の手を引く。


真美は無言でうなずいて歩き出す。


河川敷から、大通りに出て田舎から


都会に変わったかのような感じがする道に出る。


辺りは少しづつ暗くなっていくに従い、


都会のような街並みに明かりが灯っていく。


まだ少し明るいのに・・・。


これを電気代のムダ言うのだろう・・・。


その時、ひとつの突風が僕らの体を


通り抜ける。


と同時に真美が足を止めた。


「・・・?どうした・・・?」


「あの、マンションの最上階に行ってみたい」


そう言って真美は、目に前にある12階建てくらいの


マンションを指差した。


「・・・なんで?」


僕は不思議そうに真美を見る。


「なんか、高いところにいってみたいなぁって」


そう言って、真美は無邪気な笑顔を見せた。


その笑顔を見せられると僕は弱い・・・。


「けど、どうやって中に入る?鍵がないと入れないよ?・・・あ」


その時、マンションの扉が開き、一人の女の人がでてきた。


僕は、無意識のうちに走り出していた。


そのドアは、オートロックで自動ドア。


閉まるまでに、その近くにいければもう一度開く仕組み


のドアだった。


そして、閉まるギリギリのところで、僕の足が


センサー感知されるところに入り、ドアが開いた。


「さすが拓也だね」


真美がそう言って、僕に笑顔を見せる。


この笑顔に・・・甘いんだよなぁ・・・