カラオケ店から出ると、真美は僕の手を握ってきた。
「次はどこに連れて行ってくれるの?」
真美が笑顔で言った。
「ん~・・・どこに行きたい?」
「私が決めていいのかなぁ~?」
いたずらな笑顔で真美は言う。
少し嫌な予感がする・・・。
「いいよ」
「じゃあ、今日のメインイベントの場所に行きたいな」
やっぱりそうきたか・・・。
僕は少し悩んだ後、腹をくくって
「わかった」
と言った。すると真美は、
「やったぁ」
と言って僕の腕に抱きついてきた。
対照的に僕はかなり緊張している。
そして、目的地?というのかは分からないが、
それらしきホテルを見つけて、僕らは中に入った。
部屋に入ると、そこはすべて予想通り。
ベッドといい、シャワールームといい・・・。
何から何まで予想通りだ。
「初めて来た?」
真美が僕に聞く。
「うん。じゃなかったらこんなに周り見渡さないよ」
「だよね。私も初めて」
真美はそう言って、ベットの中央に仰向けで寝っ転がった。
そして、真美は僕の顔を見た後右側に寄った。
僕のスペースを空けたんだろう。
僕が行くのに躊躇していると、
「拓也・・・隣に来てよ・・・」
と言った。
「うん」
僕が寝っ転がった途端、真美が抱きついてきた。
「捕まえた」
そう言って。
「拓也・・・」
「ん・・・?」
「もう離したくない・・・」
真美の抱きしめる力が強くなる。
「うん」
僕も強く抱きしめた。