何分くらいの時間が経過しただろうか・・・?
多分、まだ五分くらいだ・・・。
けど、この五分はとても尊く大切なもの。
「拓也・・・」
真美がふいに話しかけてくる。
小さく、か細い声で。
「何・・・?」
「私さ・・・前にも言ったけど・・・」
そう言って、僕の腕から離れて僕に向き合う。
「君のことが大好き・・・。誰よりも何よりも・・・ずっと、ずっと・・・。けど、この恋は永遠には続かない・・・。もうすぐお別れが来る。だから・・・もういいよね?我慢できない」
「ちょ・・・真美・・・」
僕は真美の行動に驚く。
真美は服を脱ぎ始めたのだから。
「私は君とひとつになりたい。大好きな人に抱かれたい・・・」
「真美!!」
僕はそう言って、真美を抱きしめて、行動を停止させる。
「た・・・く・・・や・・・?」
「別に、カラオケでやる必要はないだろ・・・。今日のデートの最後に・・・な?」
真美を諭す。
自分に、服を脱ぎ始めた女の子に対して、それを我慢する理性があったとは驚きだ。
ただ・・・怖かっただけなのかもしれないけど・・・。
「わかった。じゃあ、約束だよ。デートの最後に絶対だよ?」
真美は少し顔を赤くしながら言った。
僕は、返答の代わりに真美にキスをした。
真美はもちろん、拒むことなくそれを受け入れた。
真美は目を閉じる。
僕も目を閉じて、真美の舌に自分の舌を当てる。