78話 寄りかかって・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「けっこう広いんだね~」


真美がカラオケのの室内に入った第一声がそれだった。


「真美・・・」


「何~?」


「カラオケ行ったことないの?」


「えっ・・・?ある!あるよ!!」


動揺してる。


多分、真美は初めて来たな・・・。


「じゃあ、これ・・・できるよね?」


そう言って、歌を決める機械を真美に渡す。


「う・・・」


真美は顔をそむけた。


「来たことないんだ?」


「うん・・・」


**********


「結構歌ったね。時間あとどれくらい?」


「え~と・・・」


僕は伝票と時計を見比べる。


「あと一時間だね」


「けっこうあるね。歌うの疲れたから、はい」


そう言って真美は僕にマイクを渡す。


僕だって結構歌ったんだけど・・・。


僕はマイクをテーブルの上に置く。


「・・・?」


真美は不思議そうな表情を浮かべた。


「真美・・・」


僕は真美の肩を抱き寄せ、真美の体を僕の方へ・・・。


真美は力を抜いて、僕に寄りかかる。


真美の頭が、僕の肩に乗る。


僕はその真美の頭を撫でる。


「こうしてると・・・落ち着く・・・」


真美が言った。


「僕も・・・だよ・・・」


頭を撫でながら僕は目を閉じた。