77話 街の真ん中で | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「いい天気だね~」


真美は可愛らしい私服を着ている。


「歩けるの・・・?」


「まだ・・・ね」


「そっか。それはよかった」


僕は手を差し出す。


真美は嬉しそうに僕の手を握った。


僕は、真美の温もりを感じながら歩き出す。


今日は休日ということもあって、街中はたくさんの人で賑わっていた。


「え~と・・・どこ行きたい?」


「そうだな~・・・う~ん・・・」


真美が悩んでる姿はとても可愛らしかった。


「じゃあ、カラオケ行こうよ!!」


真美が名案でも思いついたかのように言った。


「いいけど・・・真美音痴じゃないの?」


「なんてことを!!私そんなへたじゃないから!!」


真美はほほを膨らませる。


可愛い・・・。


というか、肺がんで歌えるのか・・・?


「ああ・・・。それなら大丈夫だよ。肺のがんはほとんど取り除いたから。他のとこに移転しちゃったけど・・・」


「心を読むなよ・・・」


「拓也のことは・・・」


真美は僕の胸に人差し指を当てて


「全部お見通しだよ」


笑顔でそう言った。


その笑顔が可愛すぎて直視できない・・・。


妹の笑顔を見れない兄か・・・。


僕は苦笑する。


「さすが真美だね。じゃあ、カラオケ行くか」


そう言って、僕は真美の頭を撫でた。


街のど真ん中で・・・。