「いい天気だね~」
真美は可愛らしい私服を着ている。
「歩けるの・・・?」
「まだ・・・ね」
「そっか。それはよかった」
僕は手を差し出す。
真美は嬉しそうに僕の手を握った。
僕は、真美の温もりを感じながら歩き出す。
今日は休日ということもあって、街中はたくさんの人で賑わっていた。
「え~と・・・どこ行きたい?」
「そうだな~・・・う~ん・・・」
真美が悩んでる姿はとても可愛らしかった。
「じゃあ、カラオケ行こうよ!!」
真美が名案でも思いついたかのように言った。
「いいけど・・・真美音痴じゃないの?」
「なんてことを!!私そんなへたじゃないから!!」
真美はほほを膨らませる。
可愛い・・・。
というか、肺がんで歌えるのか・・・?
「ああ・・・。それなら大丈夫だよ。肺のがんはほとんど取り除いたから。他のとこに移転しちゃったけど・・・」
「心を読むなよ・・・」
「拓也のことは・・・」
真美は僕の胸に人差し指を当てて
「全部お見通しだよ」
笑顔でそう言った。
その笑顔が可愛すぎて直視できない・・・。
妹の笑顔を見れない兄か・・・。
僕は苦笑する。
「さすが真美だね。じゃあ、カラオケ行くか」
そう言って、僕は真美の頭を撫でた。
街のど真ん中で・・・。