76話 最後のデート | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「えと・・・」


僕は返事に困る。


「やっぱ・・・だめだよね・・・」


真美は下を向く。


「それが・・・真美の願い?」


「うん」


真美は頷く。


「わかった。ただ、母さんに言うなよ~?」


「言わないよ。けど・・・本当にいいの・・・?」


「うん」


そう言って僕は真美にキスをした。


この不意打ちのキスはいつもの真美なら、すぐ唇を離す。


けど・・・今は・・・僕の背中に手をまわして離れようとはしない。


このままずっと・・・こうしていたい。


いつか、この温もりが消えてしまうのだろうか・・・。


そう思うと胸の底が痛む・・・。


消したくない・・・。


僕はそう思いながら、真美の体をそっと包み込んだ。


そして、真美に一日だけ外に出ることが許された日になる。


真美にとっての最後の日の光・・・。


外は快晴だ。


これから、僕らの『最後のデート』が始まる。