「やっちゃいけないこと・・・?」
「そうだよ・・・」
「何・・・?」
「わかんないのかぁ」
真美はそう言って、手を離してベットに仰向けで寝っ転がった。
不満そうだ・・・。
「ねぇ・・・拓也・・・」
真美は天井を向いたまま僕に話しかける。
「私・・・もうすぐ死ぬんだよね・・・」
「何言ってんだよ・・・」
「わかるんだよ・・・。医師の表情・・・。それに、進行が遅くなってるって言ってるのに、薬関係は一向に減らない。それどころか増えてる・・・。それにさ・・・」
真美は僕の方を見る。
「君の表情で一発で分かるよ・・・」
真美は悲しそうな笑顔を僕に見せた。
「・・・っ」
それに対して僕は何も言えない・・・。
「だから・・・そんな私の最後のお願い・・・聞いてくれる?」
「なんでも聞くよ」
僕は笑顔で言った。
「その言葉・・・後で後悔するよ?」
真美は意地悪そうな表情を浮かべた。
「任せろ。僕にできないことはない」
そう言って胸をはる。
「頼もしいなぁ。じゃあ、お願いです」
「どうぞ」
開けていた窓から隙間風が通り抜け、真美の髪がなびく。
そう・・・屋上の時のように・・・。
そして、真美は決意を固めて口を開いた。
「君とひとつになりたい・・・」