医師が僕らに向かって話し始める。
「真美さんのがんの進行状況は思わしくない状況にあります」
「それは・・・治る可能性が低くなったってことですか・・・?」
僕は聞く。
「いや・・・もう治りません」
は・・・?
医師が言ったことに対する理解が遅れる。
これは、遠まわしに真美は死ぬってこと・・・?
「それは・・・どういう・・・」
「真美さんの余命はあと一カ月・・・。もって二カ月です」
おいおい・・・。
「そんな・・・」
母さんは泣き崩れる。
「母さん・・・しっかりしろよ・・・」
そう言った自分も気が確かとは言い難い。
頭が回らない・・・。
「真美さんには言うか言わないかはお任せします」
「母さん・・・絶対に言うなよ・・・」
「え・・・?」
「言ったら・・・だめだ・・・。真美が・・・わかるだろ・・・?」
「そう・・・ね・・・」
そう言って、母さんは頷く。
そして、医師の話が終わって、僕らは部屋から出る。
そして、一礼をしてドアを閉めた後、母さんに
「真美の夢とかってなにかな・・・?」
と聞いた。