「で、何があったの?」
「真美が吐血した」
「え・・・真美が・・・?」
「本人が言ってたけど、多分肺がんだ」
「ウソでしょ・・・」
その時、医師の先生が僕達を呼ぶ
「お母さんとお兄さん入ってきてください」
僕らはその指示に従って、部屋に入る。
そこには、数枚のレントゲン写真が貼られていた。
「これを見てください」
医師はそう言って、一枚の写真をさす。
ろっ骨などが写し出された一枚の写真。
多分、胸のあたり・・・。そう肺がある位置・・・。
「ここに、あるもの・・・見えますか?」
そこには、大きな塊があった。
普通の人にはないような・・・。
僕は、無言でうなずく。
「ここは、肺門部でここにこのかたまりがあることは・・・肺がんということです。そして、この大きさ・・・」
非常に医師は言いづらそうだった。
その表情を見てすべてを察した・・・。
「真美は・・・真美は助かるんですよね!?」
「母さんが大きな声で言った」
「黙れ・・・。母さん・・・」
「え・・・?」
「分かってんだろ・・・」
「・・・」
僕がそう言うと母さんは押し黙った。
「進めてください」
僕は医師に諭す。
「はい。真美さんは・・・」