63話 病名・・・「肺がん」 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「私たちが三歳だった頃に・・・私にある病気が発覚したの」


「ある病気?」


「そう。病名は・・・肺がん」


肺・・・がん?


気が動転する。


肺がんって・・・あの肺がん?


ニュースとかでみるあの病気・・・?


その時、僕の頭の中にある一文字が浮かぶ。


「死」という単語・・・。


「・・・大丈夫なの・・・か・・・?」


「それは後で。話続けるよ?」


「・・・うん」


「その病気の原因がさ・・・お母さんのタバコ・・・だとお父さんは思った。お母さんはヘビースモーカーだったから・・・。それに、お母さんも肺がんに昔なってたから・・・」


「だと・・・思った・・・?」


「うん。本当は違った。ただの放射線による影響・・・らしいんだ。けど、お父さんは信じられなくて拓也にも感染させたくないって言って、家を出た。まあ、家を出たっていうより仕事の事情で遠くに転勤することになって、それで拓也を連れて行った。君にまできっとがんにかかってほしくなかったんだろうね」


真美の表情は切ない。


「それから、そのまま・・・。離婚はしてないよ。まだ、別居・・・。おかしい話だよね。こんな長い期間の別居なんて。それで・・・今に至るの・・・」


「それ・・・いつ知ったの・・・?」


「最初から・・・ごめん。今まで嘘ついて・・・ごほっ」


真美がまた血痰を出した。


「真美!!」


「大丈夫・・・。でも、おかしいなぁ・・・。昔治ったはずなのに・・・」


「治った・・・?」


「うん・・・。手術して、がん摘出したんだけど・・・」


「でも・・・がんって・・・」


僕は言いかけてやめる。


それは・・・すごく言いづらいこと・・・。


けど、真美は躊躇なく、僕の言葉に続けて言った。


「また、再発する危険性がある・・・でしょ?」


真美は冷静に・・・けど切なそうにいった・・・。