61話 11回目のキスの後・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「うわぁ・・・綺麗だね・・・」


真美が外を眺め、そう言う。


ここで、キザなやつなら、君の方が綺麗だよ。


とか言うのかもしれない。


いや・・・テレビの見すぎか・・・?


「拓也も外見てごらんよ」


「高いとこ苦手って言わなかったっけ?」


「大丈夫だから」


真美がそう言って、僕の手を引く。


観覧車が傾いて、少し揺れる。


「うわっ・・・」


二人の体がもつれる。


そして、いつのまにか僕らの唇が重なっていた。


僕らは無言のまま唇を離した。


「ねぇ・・・拓也・・・」


「ん?」


「今ので、10回目だよ。私たちのキス」


真美はそう言って微笑んだ。


「そんなの数えてたのかよ」


僕はそう言って、もう一度真美にキスをした。


「なっ・・・」


真美の顔が赤くなる。


「これで、11回目?」


「うん」


観覧車は、丁度真ん中である一番上に到達する。


あと・・・半分・・・。


その時・・・だった・・・。


「ごほっごほっ・・・」


真美がせき込む。


「真美?」


そう言って、真美を見た途端、僕は絶句した。


何を僕を見たのか・・・。


何が起きているのか?


最愛の人の身に何が・・・。


真美の口からは・・・大量の血が流れ出していた・・・。