60話 夜の観覧車 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

あ~・・・気持ち悪い・・・。


ジェットコースターを乗り終わった後の最初の感想がこれだ。


無意味にぐるぐる回転しやがって・・・。


恨めしそうに僕は機体を見る。


「どうしたの~?」


真美は僕をからかうようにそう言った。


「なんで、こんな怖ろしいものにみんな乗ろうとするんだろうな?」


「みんなスリルが好きなんだよ」


人間ってわかんないな~・・・。


寿命が縮むかと思った・・・。


************


そして、何種類のアトラクションをやっただろうか?


空は、いつのまにか日が暮れて、遊園地全体が


ライトの光によって照らされる。


「もう夜だね・・・」


真美の少し切ない顔が浮かんだ。


「そうだね・・・。多分、次のアトラクションが最後だね」


「じゃあ・・・これ乗ろ!!」


・・・!!


「観覧車か・・・。ロマンチックだな」


「でしょ~?」


真美はそう言ってライトアップされて、


綺麗な赤に染まった観覧車に向かって走り出した。


この時の僕は有頂天だった。


けど・・・この観覧車で僕はすべての記憶の欠片


を紡ぎ、そして真の絶望を味わうことになる。


真美のすべてを・・・知るんだ・・・。