風が気持ちいい。
スピードはあまり早めないで、
ゆっくりとしたスピードで自転車を漕ぐ。
このペースで行ったら、間違いなく二時間は
かかるだろう。
まあ、けど安全第一。仕方ない。
後ろに真美を乗せてるわけだし、
普段学校に行くときのように、爆走したりは
とてもじゃないができない。
「拓也ぁ」
後ろから真美の声が聞こえる。
「ん・・・?」
「こうするとすごくあったかい」
真美の手が僕の腰回りに抱きつき、
顔を僕の背中にくっつける。
顔が熱い。
すごく、緊張してるのが自分で感じ取れる。
こんな、状態で、二時間も自転車こいで事故んないかな・・・
なんて苦笑する。
大通りにでると、車の交通量が比較にならないほど増える。
歩道を自転車で漕いでいても、制服姿の人とは
まったくすれ違うことはない。
平日の午前9時だし当たり前だ。
もう、どの学校も一限目が始まってるだろう。
そんな、みんなが勉強している中、
僕達は制服で、遊園地に乗り込もうと
しているんだ・・・。
そして、ジャスト2時間が経過したところで
遊園地に到着する。