58話 二時間 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

風が気持ちいい。


スピードはあまり早めないで、


ゆっくりとしたスピードで自転車を漕ぐ。


このペースで行ったら、間違いなく二時間は


かかるだろう。


まあ、けど安全第一。仕方ない。


後ろに真美を乗せてるわけだし、


普段学校に行くときのように、爆走したりは


とてもじゃないができない。


「拓也ぁ」


後ろから真美の声が聞こえる。


「ん・・・?」


「こうするとすごくあったかい」


真美の手が僕の腰回りに抱きつき、


顔を僕の背中にくっつける。


顔が熱い。


すごく、緊張してるのが自分で感じ取れる。


こんな、状態で、二時間も自転車こいで事故んないかな・・・


なんて苦笑する。


大通りにでると、車の交通量が比較にならないほど増える。


歩道を自転車で漕いでいても、制服姿の人とは


まったくすれ違うことはない。


平日の午前9時だし当たり前だ。


もう、どの学校も一限目が始まってるだろう。


そんな、みんなが勉強している中、


僕達は制服で、遊園地に乗り込もうと


しているんだ・・・。


そして、ジャスト2時間が経過したところで


遊園地に到着する。