これは・・・さすがに早く着きすぎたな・・・。
公園の中に自転車を停めて、久しぶりにつけてきた
腕時計を見ながら、僕は言った。
まだ、7時10分。
一応、携帯の時間も確認する。
変わらず、7時10分だ。
5分前行動は学校でもよく言われるし、
普段からやっていることだ。
けど、その4倍の20分前行動なんてのは
聞いたことない。
みんなが、そんな気持ちでもし行動してたら、
遅刻は間違いなくなくなるだろうな。
まあ、普通はしないけど。
こうやって、有頂天になっているときや、
すごく楽しみにしてる時などは、
こうやって、いつもじゃありえないくらい
早く着くのかもしれない。
よく、恋愛系の話だと、
「待っている時間もデートの内」
とか
「待ってて、相手のことを考えてられることが楽しい」
やら、そういうのを聞いたことがある。
けど、僕はそうではないらしい。
早く来てほしい・・・。
ずっと、そう思ってる。
そして、君が走って公園に向かっている姿が
視界に入った。
時間は、あと15分。
なんで、真美は走ってるんだろう?
そして、息を切らしながら僕の目の前に現れる。
「まだ、15分あるのになんで走ってるの?」
「拓也が、いるのが見えたから」
「え・・・?でも、別に走んなくても・・・」
「15分・・・余裕ができればさ・・・」
そういって彼女が僕の目をじっと見て、
笑顔になった。