朝の目覚めは非常によかった。
そして、特に熱もない。
昨日、夜中に外にいたから少し心配だったけど・・・。
カーテンを開けて外を見る。
深夜の雨が嘘だったかのような青空。
窓を開けると、風が僕の体を通り抜け、
室内に広がる。
もちろん、風が見えているわけじゃない。
ただ、そう感じるだけ・・・。
ゆっくりと、部屋の中を周って、
嫌なものを浄化してくれる・・・。
そう、思ってる。
時計を見ると、時刻は6時30分。
真美はもう起きてるだろうか?
多分・・・起きてるはず・・・。
僕は携帯を開いて、真美に電話をかける。
・・・なかなか出ない。
まだ、寝てるのだろうか?
なんて思った時、真美の声が聞こえる。
『拓也・・・?おはろう。どぅしたの?こんな朝らら』
まだ、寝ぼけているのだろうか?
口がうまく回っていない。
『今、起きた?』
『そーだょ~』
可愛いなぁ・・・
なんて思ってしまう。
『かわいい』
『ふぇ!?』
真美が驚いたような声を出す。
『真美の声。その寝ぼけたのを、隣で聞きたい』
冗談交じりでそんな叶わないことを言ってみる。
『な・・・。そ・・・そんなことより、どうしたの?こんな朝から』
今ので目覚めたらしかった。
少し残念。
『ああ、今日いっしょに学校行かない?』
『え・・・?拓也は自転車でしょ?』
『そうだよ。真美が僕の後ろに乗る』
とっさの思いつきでそんなことを言う。
真美の声を聞きたかっただけで、何も考えてなかった。
『いいよ。じゃあ、どこに何時に行けばいい?』
真美の嬉しそうな声が聞こえる。
『じゃあ、あの公園に7時30分』
『わかった。じゃあ、またあとでね』
真美はそう言って、電話を切った。
久しぶりに、楽しい登校になりそうだ。
僕は上機嫌で制服に着替える。