54話 とっさの約束 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

朝の目覚めは非常によかった。


そして、特に熱もない。


昨日、夜中に外にいたから少し心配だったけど・・・。


カーテンを開けて外を見る。


深夜の雨が嘘だったかのような青空。


窓を開けると、風が僕の体を通り抜け、


室内に広がる。


もちろん、風が見えているわけじゃない。


ただ、そう感じるだけ・・・。


ゆっくりと、部屋の中を周って、


嫌なものを浄化してくれる・・・。


そう、思ってる。


時計を見ると、時刻は6時30分。


真美はもう起きてるだろうか?


多分・・・起きてるはず・・・。


僕は携帯を開いて、真美に電話をかける。


・・・なかなか出ない。


まだ、寝てるのだろうか?


なんて思った時、真美の声が聞こえる。


『拓也・・・?おはろう。どぅしたの?こんな朝らら』


まだ、寝ぼけているのだろうか?


口がうまく回っていない。


『今、起きた?』


『そーだょ~』


可愛いなぁ・・・


なんて思ってしまう。


『かわいい』


『ふぇ!?』


真美が驚いたような声を出す。


『真美の声。その寝ぼけたのを、隣で聞きたい』


冗談交じりでそんな叶わないことを言ってみる。


『な・・・。そ・・・そんなことより、どうしたの?こんな朝から』


今ので目覚めたらしかった。


少し残念。


『ああ、今日いっしょに学校行かない?』


『え・・・?拓也は自転車でしょ?』


『そうだよ。真美が僕の後ろに乗る』


とっさの思いつきでそんなことを言う。


真美の声を聞きたかっただけで、何も考えてなかった。


『いいよ。じゃあ、どこに何時に行けばいい?』


真美の嬉しそうな声が聞こえる。


『じゃあ、あの公園に7時30分』


『わかった。じゃあ、またあとでね』


真美はそう言って、電話を切った。


久しぶりに、楽しい登校になりそうだ。


僕は上機嫌で制服に着替える。