51話 本当の・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

『わかった』


送った直後にそう返事が返ってきた。


雨はさらに勢いを増す。


ただ風はない。完全なる無風。


もし、強風なら天気予報でただの雨と言っていても、


僕は台風だと信じて疑わなかっただろう。


その時、傘をさした人影がこの公園に入ってくる。


間違えなくそれは真美。


この時、真美がこの公園に現われた時、


思わず聞いてしまった。


真美の声を遮って。


「ここで、何があった?」


「え・・・?」


「あの公園っていっただけで真美はこの公園だって分かった。てことはこの公園でなんかあったんだよね?それって何?」


少し口調が強くなるのを自分でもわかる。


「それを聞くために私をこんな雨の中呼び出したの?」


真美は少し不服そうな顔をする。


「いや・・・そういう訳じゃないけど・・・」


僕は言葉を濁す。


「・・・昔・・・」


真美が話を始める。


「そう。丁度このくらいの雨が降ってた時さ、君が何かをこの公園で失くしたって言ってさ、それを探しに君が雨の中、この公園にきたんんだよ。それがなんだかは覚えてないんだけど。君がとても大事にしてたものらしいんだよね。あ、違う。拓也は私にそれがなにか教えてくれなかったんだよ」


「・・・僕が・・・?」


「うん。それで結局みつからなくて、私が君を迎えに行った。ただそれだけだよ」


「それだけ?それだけのことで真美はそんな昔のことを覚えてたの?」


「いや・・・そのあとのことが・・・さ」


真美は顔を赤くして、視線を逸らした。


「そのあと・・・?」


「慰めてたら、君が急にキスしてきたんだよ。ありがとうって言って」


「じゃあ、河川敷の時はファーストじゃなかったんだ?」


「小さい時は数えないでしょ?普通」


「そっか。でも小さい時そんな僕が大胆だったなんてな~」


僕は空を見上げる。


雨は一向にやむ気配はない。


「ていうか、寒くないの?傘もささないで・・・」


「じゃあ、温めてよ」


「どうやって?」


真美が途方に暮れている。


「こうやって」


僕はそういって真美にキスをする。


真美の手から傘が落ちる。


ここが、ほんとうのファーストキスの場所なのだと


改めて実感しながら、真美の温もりに触れるんだ・・・。