時刻は12時を回った。
またこの公園に静けさが戻る。
「香織・・・」
僕は無意識のうちに幼馴染の名前を呟く。
そんな寂しい独り言は闇の中に消えていく。
その時、手のひらに冷たいものが落ちる。
それは僕の涙・・・。
と、同時に雨が降ってくる。
僕が空を見上げたと同時にその雨が
強くなってくる。
顔に何滴もの水が当たる。
服がぬれる。
その時、目の前に巨大な光が一瞬見える。
そして、数秒後に大きな音が耳に響いた。
耳が割れるように痛い。
この、公園の目の前にあるマンションに
雷が落ちたらしい。
僕は、ふと思う。
なんで、こんな大雨の中僕はこんなところにいるのだろうか?
深夜の大雨が降り注ぐ小さい公園に・・・。
「え・・・?」
僕は思わず声を上げる。
砂場に一人の男の子が座っていた・・・。
その男の子は僕。
そう。これは記憶の欠片の一つのピース。