46話 香織の涙 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「香織・・・」


そこにいたのは香織だった。


「何してるの?こんなところで・・・」


「香織こそ何やってんの?」


僕は質問に答えず、同じ質問を返す。


「久しぶりにここに来てみたくなってさ」


香織はそう言って、僕の方を見る。


「ねぇ、覚えてる?昔・・・ここで遊んだこと」


香織は辺り一面を見渡す。


「うん」


「砂場で遊んだり、追いかけっこしたり・・・」


そう言って僕の隣のブランコに座る。


「二人でどこまで高くいけるか勝負したりしてさ」


香織は大きく足を動かして、ブランコが揺れる。


僕が座ってるブランコとは比較にならないほどの


大きな音がする。


「ねぇ!!拓也!!」


香織が大声で僕のことを呼んだ。


「何・・・?」


「私は君のことが好き!!」


香織のブランコが大きく揺れる。


「けど・・・!!」


ブランコが前にいった瞬間、香織は飛び降りて


地面に着地する。


すごい身のこなしだ。


そして、僕の方を振り返った。


その時の、香織の目には涙が溜まっていた。