44話 真美の答え | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

僕は電話に出るかどうか悩む。


電話の内容が気になる。


そんなのは当たり前だ。


気にならないはずがない。


けど、そんな好奇心よりあるのは不安。


真美の朝、言ってた二つ目に対する不安。


真美が何を考えているのか・・・?


そして、無意識のうちに僕は電話の通話ボタンを


押していた。


「もしもし」


真美の声が聞こえる。


その声は、いつもより小さい。


「どうしたの?」


「やっぱ、拓也のもくろみ通りにはいかないよ」


「・・・は?」


「幸一君から、今日告白された。そして今度は曖昧な答えじゃないくて、自分の気持ちを幸一君に言っといた」


「・・・自分の気持ちって・・・?」


「じゃあ、『お兄ちゃん』にも言ってあげるよ」


そう言った後、


「私は、兄である須藤拓也が好き!!」


「・・・っ」


気持ちが・・・気持ちが揺らぐ。


「拓也は・・・本当は誰が好き?もし・・・私たちのため・・・をもって香織と付き合ってるのなら・・・それはきっと、誰のためにもならない。だからさ・・・」


その先の言葉は聞かなくても分かる。


僕は、携帯の電源を切って真美の言葉を遮断した。


聞けば、辛くなるだけ・・・。


『ばれなかった嘘は嘘じゃなくなる』


けど、嘘はもうばれてる。


きっと真美は気づいてる。


・・・・・・・・・。


僕はどんな手を打てばいい?


投じる爆弾はもうない。


気付いたら、僕は玄関にいた。


別に誰かに会いに行こうというわけじゃない。


ただ、外に出てみたくなっただけ・・・。