43話 引き返せない | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「・・・はぁ」


家に着くなり、僕は、二階に上がり


自室に閉じこもる。


父親はまだ帰ってきていない。


だから、別にリビングにいてもいい。


けど、狭い室内にいたかった。


なんとなく・・・。


そういえば、父さんには妹を見つけたことは


まだ言ってなかったな・・・。


真美は母さんに僕のことを言ったのだろうか・・・?


なんてことを気にしてる場合でもない。


今は、自分のことで精一杯。


油断してたら罪悪感に押しつぶされる。


けど、僕はこの嘘をつき続ける。


ばれなかった嘘は嘘じゃなくなるんだから・・・。


けど、この嘘はだれのためについてるんだろうか・・・?


真美のため・・・?


香織のため・・・?


幸一のため・・・?


今まで、そう言い聞かせてきた。


僕が、自分の意見を言わず、自分を殺せば


みんなが幸せになれると言い聞かせてきた。


もう、戻れないとこまできて、


これで正しかったのだろうか・・・。


なんて考えが思い浮かぶ。


けど、引き返せない。


その時、携帯の着信音が部屋の中に


鳴り響いた。


無音の中だから、すごく大きな音に感じる。


僕は携帯を開き、画面表示を確認する。


その表示は・・・川島真美・・・。