「・・・はぁ」
家に着くなり、僕は、二階に上がり
自室に閉じこもる。
父親はまだ帰ってきていない。
だから、別にリビングにいてもいい。
けど、狭い室内にいたかった。
なんとなく・・・。
そういえば、父さんには妹を見つけたことは
まだ言ってなかったな・・・。
真美は母さんに僕のことを言ったのだろうか・・・?
なんてことを気にしてる場合でもない。
今は、自分のことで精一杯。
油断してたら罪悪感に押しつぶされる。
けど、僕はこの嘘をつき続ける。
ばれなかった嘘は嘘じゃなくなるんだから・・・。
けど、この嘘はだれのためについてるんだろうか・・・?
真美のため・・・?
香織のため・・・?
幸一のため・・・?
今まで、そう言い聞かせてきた。
僕が、自分の意見を言わず、自分を殺せば
みんなが幸せになれると言い聞かせてきた。
もう、戻れないとこまできて、
これで正しかったのだろうか・・・。
なんて考えが思い浮かぶ。
けど、引き返せない。
その時、携帯の着信音が部屋の中に
鳴り響いた。
無音の中だから、すごく大きな音に感じる。
僕は携帯を開き、画面表示を確認する。
その表示は・・・川島真美・・・。