唇を離して香織を見た。
香織の顔は真っ赤に染まっている。
「た・・・拓也・・・」
今までにこんなうろたえて、
顔を赤らめている香織は初めて見た。
だから・・初めて見るから・・・
罪悪感を感じる。
こんなの香織は望んでる?
もし、香織が僕の本当の気持ちを知ってたら・・・
これって、幸せっていえるのだろうか・・・?
けど・・・僕はもう決めたんだ。
みんなのために自分の感情を
殺すことを・・・。
だから僕は
「香織・・・好きだ!!」
そう叫んだ。
「うん!!ありがと」
香織は笑顔で僕に抱きついた。
僕はそれを受け止めて、もう一度
キスをする。
これでいい。これでいいんだ・・・。
そう自分に言い聞かせた。