そう・・・あの場所・・・。
真美とキスをしたあの河川敷。
それを思い出した途端、
あの時の映像がフラッシュバックする。
『ありがとう』
『何が?』
『キス』
『僕のファーストだよ』
『私なんかでよかったの?』
『君だから』
『ありがとう。ちなみに私もファーストキスだよ』
『僕でよかったの?』
『君だから…』
あの時のことは絶対忘れない。
その時、自分の気持ちを再確認した。
僕は真美が好きだ・・・。
けれど、それは表にだしてはいけない感情・・・。
そんなの分かってる・・・。
わかってるけど・・・!!
「拓也・・?」
香織が不思議そうな顔で僕を見る。
その顔が昔僕に見せた真美の顔に重なろ。
いや、それは自分の中で勝手につけた次の
行動への言い訳。
僕は香織に何のためらいもなくキスをする・・・。
心の中の真美を消し去るために・・・。