朝、僕は複雑な気持ちで
朝を迎えるんだ。
香織と付き合っていくんだ。
『親友』としてじゃなくて『恋人』として・・・。
それは、嬉しいこと。
けど、不安もある。
僕と真美が『恋人』として、話をしているとき、
真美はどんな想いで僕らを見るのだろうか・・・?
嫉妬をしないで、僕を諦め、幸一を見てくれるだろうか?
こんな、不安はきっと、僕の自惚れ。
僕は、真美と幸一が一緒に歩いている姿を想像する。
嫌な気持ちになる。
妹に彼氏ができるから・・・という訳ならそれがいい。
けど、違う。
兄としての嫉妬じゃない。
好きな人が誰かに取られる時の嫉妬。
けど、僕はそうなるための行動をとった。
幸一と真美が付き合ってほしいと願いながら、
心の中にいる悪魔であり、本音を語る僕は、
真美がずっと僕の方を見ていてほしい・・・
なんて思ってしまうんだ。
そんな僕がいなくなってほしい。
投じた爆弾は、回収することはできないのだから・・・。
もし・・・もし・・・
回収できたのなら・・・
そんなありえない想像を考えても意味がない。
僕は、家を出て自転車を漕ぎ始めた・・・。