36話 嫉妬 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

朝、僕は複雑な気持ちで


朝を迎えるんだ。


香織と付き合っていくんだ。


『親友』としてじゃなくて『恋人』として・・・。


それは、嬉しいこと。


けど、不安もある。


僕と真美が『恋人』として、話をしているとき、


真美はどんな想いで僕らを見るのだろうか・・・?


嫉妬をしないで、僕を諦め、幸一を見てくれるだろうか?


こんな、不安はきっと、僕の自惚れ。


僕は、真美と幸一が一緒に歩いている姿を想像する。


嫌な気持ちになる。


妹に彼氏ができるから・・・という訳ならそれがいい。


けど、違う。


兄としての嫉妬じゃない。


好きな人が誰かに取られる時の嫉妬。


けど、僕はそうなるための行動をとった。


幸一と真美が付き合ってほしいと願いながら、


心の中にいる悪魔であり、本音を語る僕は、


真美がずっと僕の方を見ていてほしい・・・


なんて思ってしまうんだ。


そんな僕がいなくなってほしい。


投じた爆弾は、回収することはできないのだから・・・。


もし・・・もし・・・


回収できたのなら・・・


そんなありえない想像を考えても意味がない。


僕は、家を出て自転車を漕ぎ始めた・・・。