「うん。OK。じゃあ、付き合お?僕も香織のこと好きだし」
僕は香織に告白の返事を告げた。
その答えは、yesだ。
「ほんと!?ありがと!!」
電話越しでも香織の表情が分かる。
長年の付き合いだ。
声だけで、表情が分かるんだ。
きっと・・・笑顔。
今まで見たことがないくらいの
笑顔だろう。
見たかったなぁ。
香織の満面の笑みを・・・。
それを見たらきっと、
僕は本気で香織を好きになるかもしれない。
いや・・・絶対好きになる。
だから、早く香織の笑顔が見たい。
心の中にある、真美への恋愛感情
を断ち切るために・・・。
けど・・・今はまだ・・・。
でもこれでいい。
これが、三人が幸せになるための
架け橋になる可能性を作ることができた。
僕が香織と付き合うことによって、
真美は、僕に対する恋愛感情を
未練なく捨てることができ、
きっと、新たな恋をスタートすることができるだろう。
そして、それは幸一にとってもチャンスになる。
香織は、自分の恋が実って幸せな気分に
なっている・・・はず。
そう、みんな幸せになれる
きっと・・・。
幸一は自分の頑張り次第だけど・・・。
けど、真美の心も徐々に
幸一に動き出してると思うし。
所詮、兄の直感だが・・・。
あとは、僕が香織を好きになるだけ。
それで、すべてがいい形で終わる。
そのためにも・・・早く・・・早く・・・
香織の僕だけに見せてくれる笑顔
が見たい。
僕は、香織の笑顔を想像しながら
帰り道を歩きだした。