32話 突然の電話 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

夕陽が、綺麗な黄土色を描き出すこの時間、


僕は真美の涙を思いだしていた。


真美がなんで涙を流していたか


わからない。


けど、少なくとも僕のせいであることは


間違いないんだ。


僕の存在が真美を苦しめている。


なら、僕という存在が消えて無くなってしまえばいい?


そう思えてくる。


けど、それは違う。


そしたらきっと、真美の悲しみは


倍増するだろう。


きっと・・・。


そう思う理由は簡単だ。


もし、逆の立場なら、そう思うから・・・。


それだけ・・・。


なら、僕は何をすればいいだろうか?


真美のために何ができる?


その時、携帯の着信音が耳に響いた。


携帯を開いて、画面を見た。


『今井香織』


初めての電話だった。


香織とはメールでは話すが、


電話で話したことは一度もなかった。


その香織からの電話。


何か急ぎの用事でもあるのだろうか・・・?


僕は急いで通話ボタンを押した。