27話 あの日の再現 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

家を出る時、自転車の鍵をあえて置いていく。


別に雨が降っている訳じゃない。


けど、歩きたい。


というより、自転車を漕ぐ気にならなかっただけ・・・。


駅までの道を歩く。


初めてかもしれない。


晴れの日に、電車通学なんて。


傘をささずに歩く道のり。


相変わらず時間がかかる。


今日は何故晴れているんだろうか・・・?


雨が降ってほしかった。


僕の心は涙でいっぱいだ。


溜まって溜まって流れることはない。


心の涙は流れる場所を知らないから。


瞳なら外へ流してしまえばいい。


そうすることで、少しは気持ちが楽になる。


けど、心の涙は外へは流れない。


なら、どうすればいい?


自問自答したところで、答えがでるはずもない。


駅が見えてくる。


何か・・・違和感を感じる。


それが何かはわからない。


そして、ホームに着くと同時に電車がくる。


今日は運がいいかも。


なんて、思う自分がばかばかしい。


電車の中はすごい人の量。


学生や社会人に押しつぶされそうになる。


身動きが取れない。


その時、一人の女の子と目が合う。


「あ・・・」


僕は思わず唖然とした。


なんで・・・?


理由は簡単。


家を出てから、この瞬間まで、


まるであの時を繰り返しているようだったから。


君と出会ったあの時を・・・。