26話 かみしめながら・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

朝、小鳥のさえずりが嫌な響きに聞こえる。


僕を不愉快な気分にさせるんだ。


体が重く、起き上がるのすらためらう。


僕はため息をついてもう一度、目を閉じた。


思い浮かぶのは、昨日の出来事。


昨日・・・真美の笑顔はほとんどなく、


泣き顔ばっかだった・・・。


いっそ、昨日デートしなければ・・・。


そう思ったところで、過去に戻ることはできない。


それに、いずれかは知っていたこと。


その時が早まっただけ・・・。


こうやって、過去について後悔するとき、


僕のifの世界が始まる。


もし、僕が真美のデートを用事があるとか言って、


断れば・・・。


もし、映像を思い出さなければ・・・。


もし、彼女に質問をしなければ・・・。


それは、きりがなく、意味のないこと。


そんなことは、分かっている。


けど・・・どうしても考えてしまう。


その時、目覚まし時計が耳に不協和音のように


鳴り響く。


いつも、睡眠を邪魔して不快感を募らしていた


目覚まし時計。


今はいつにも増して、いらだちを覚えるんだ。


僕は上半身を起こして、それを手につかんだ。


そして、次の瞬間・・・


ガシャン!!


と大きな音を立てて、目覚まし時計は粉々になった。


そのあと訪れる無音。


僕はそれをかみしめながら、


深い悲しみに襲われて、


涙を流した。