21話 もしも君が | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

彼女は僕の初恋の人・・・?


それとも・・・違う・・・?


場の空気が重くなる。


薄暗く、空とは違った青で染められている水族館。


僕たちと同じくらいの歳のカップルがイチャついているのが、


視界に入る。


後は家族連れがチラホラと・・・。


みんな、笑顔で水族館という場所を楽しんでいる。


その中心で僕たちは無言。


何を話せばいいかまるでわからない。


彼女が初恋の人だという確証が持てたのなら,


舞い上がり、笑顔で楽しい話を真美としていたはずだ。


けれど、確証が持てない。


確かに真美は『私の初恋の人』と言った。


けれど、それはぎこちない。


もし、屈託のない笑顔で言ってくれてたのなら・・・


僕はこうやって疑うことはなかっただろう。


けれど、彼女の表情には迷いが見えた。


それは、数秒。


その数秒だけで・・・。


僕は疑ってしまうんだ。


「真美・・・」


気が付いたら、僕は彼女の名前を呼んでいた。


「・・・ん?」


「小さい頃・・・僕たちは本当に『恋人』としてここにきた?」


「本当に・・・何も覚えていないんだね・・・」


彼女の顔は少し寂しそうだった。


「うん。ごめん」


「拓也君に・・・」


そう言って彼女はいったん言葉を区切った。