18話 不信感と期待感 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

日曜日の午前8時。


普段なら、まだ寝ているころだ。


けれど、今日はもう起きている。


父親は相変わらず、まだ寝ている。


日曜日に午前中に起きたことがない。


父親との二人暮らし・・・。


離婚して母はどこにいったんだろうか?


そして妹は・・・?


もう、今では名前さえも思い出せない。


そんな、出会うはずのない二人のことを考えながら、


僕は朝食を食べて、服を着替える。


自分の中で一番カッコいいであろう服を身にまとい、


僕は家を出た。


空は快晴。


僕は自転車にまたがり、ゆっくりとしたスピードで進む。


真美が指定した水族館は僕の家から、自転車で20分ほどで着く。


今の時刻はまだ9時20分。


余裕がある。


水族館に行ったことがないので、


僕は少し楽しみだった。


それに、真美との初デートなのだから。


けれど、何か嫌な胸騒ぎがする。


昨日、浮かんだあの映像。


あれは、なんなのか・・・?


「・・・やめよう」


僕はそう呟いて、考えるのをやめる。


せっかくのデートなのに嫌なことを考えるのはよくない。


僕はなるべく明るい歌を流しながら、


水族館に向かう。


このデートに不信感と期待感を持って・・・。