17話 狂いだす歯車 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

それから、毎日が幸せに包まれた学校生活を送っていた。


真美といつも一緒にいて、他愛のないことを話して・・・。


その中で、一番嬉しかったのはやっぱ、真美が弁当を作ってきてくれたこと!!


なんかもう、嬉しすぎて、作ってきてくれた初日は


「あああ、ありがと・・・」


みたいに、かなり動揺してた。


そして、その弁当はすごく美味くて。


あの、瞬間が一番嬉しかっただろう。


それに、隣に君の笑顔があったからなおさらだ。


そんな生活の中の一部。


そう。


ある日の帰り道のこと。


いつも通り、僕が自転車を押して、真美が歩き。


それで、僕は片手で自転車を押して、片手は彼女の手を握ってる。


自転車のバランスがかなり厳しい。


そんな中で毎日、僕が駅まで送ってるんだ。


帰るのが遅くなるけど・・・。


一度、「後ろに乗る?」


と聞いたのだが、あっけなく断られてこうなった。


断られた理由?


さあ?僕にもわからない。


ここで、いつもなら他愛もない話。


でも、今日は少し違って


「今週の日曜、デートしない?予定が空いてたらでいいんだけど・・・」


少し、遠慮がちに真美は言った。


顔を赤らめて。


この、表情は反則だ。


どうしても、ドキッとする。


だから、毎回負けた気分になる。


でも、たまには勝ちたいから


「いや・・・無理だろ・・・」


一回、ダメな雰囲気を醸し出す。


「なんか・・・予定あるんだ?」


「・・・知ってるか?一週間って日曜から始まるんだぜ?だから、今週の日曜はもう終わってる」


くだらない。自分で言っててそう思った。


「屁理屈を・・・。じゃあ、来週の日曜日!デートしよ!」


さっきまでの姿はなく、僕の好きな真美の姿だった。


顔を赤らめられると、こっちがたじろぐ。


まあ、可愛くて好きなんだけど・・・やりづらい。


「OK。どこ行く?」


「う~ん・・・そうだな~」


真美は少し悩んだあと「じゃあ、水族館にしない?」


「・・・っ」


水族館というワードが出た瞬間、


頭痛がして数秒何かの映像が浮かんだ。


小さい男の子と女の子・・・。


その二人が手をつないで辺りを見渡しながら、水族館の中を歩き回って・・・。


「あれ、ごめん。水族館は嫌だった?」


返事をしなかった僕に、少し不安そうに聞いてきた真美。


「あ、ううん。水族館、ぜんぜん大丈夫だよ」


僕が笑顔で彼女にそう言うと


「そう?じゃあ、日曜日、水族館に10時でいい?」


「うん」


僕が笑顔でそう言うと


「遅れんなよ~」


と彼女は笑顔を返してくる。


けれど、その笑顔はなぜか不自然に感じた。


単なる勘違いであるなら別にそれでいいのだが・・・


何か・・・複雑な表情をしているように見えた。


その理由が僕にはまったくわからず、


僕に不信感が募る。


そんな中、数日が過ぎ、デートの日の朝を迎える。