どれくらいの時が経過しただろうか・・・。
時間を忘れてしまいそう・・・。
真美と僕の唇が重なってるんだ。
夢のような瞬間。
けれど、今日初めて会ったことに気づく。
じゃあ、僕らの関係は浅いもの・・・?
他人から見ればそうなのかもしれない。
けど、それは偏見。
確かに、出会った時間は短い。
けど、恋は時間だけじゃないんだ・・・。
そして、彼女は昔から一緒にいたような・・・・錯覚に陥るんだ。
その時、遠くから誰かの話声が聞こえて、反射的に唇を離した。
そして、お互い話すことなく見つめあう。
他人から見たら、何をやってるんだ?って思うだろう。
その時間はとても短いもの。けれど、キスよりも心地よかった。
僕は彼女の手を握り、帰り道を歩きだした。
「ありがとう」
真美がポツリと呟いた。
「何が?」
「キスだよ・・・」
真美は下を向いて顔を赤らめてる。
さっきまでのクールさはどこにいったんだか・・・。
「僕のファーストキスだよ」
そういって、僕は微笑した。
「私なんかでよかったの?」
真美は遠慮がちに言った。
「君だから・・・」
僕は空を見上げた。
綺麗な夕暮れ・・・。
この夕暮れのさす意味はなんなのだろうか・・・?
「ありがと。ちなみに・・・」
彼女は僕の手を離し、一歩前に出て僕の方を振り返る。
夕陽をバックにした彼女はとても綺麗だった。
「私もファーストキスだよ」
彼女は照れながら言った。
「僕でよかったの?」
「君だから・・・」
同じ答え。
真美の表情は笑顔だった。
その表情がすごく可愛くて僕は彼女を抱きしめてもう一度キスした。