12話 理由なんて・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「じゃあ・・・恋人になる・・・?」


改まって言う勇気もなかったので、冗談混じりにそう言った。


真美の顔を見る。


あれ・・・。複雑な表情。


「それは・・・私に対する妥協・・・?」


真美はそう言って空を見上げた。


「違うよ・・・僕の本心だ」


「嘘だよ・・・」


「なんで?」


「私を好きになる理由がないよ・・・」


彼女の表情は少し寂しそうだった・・・。


けど、その理由は僕にはわからない。


「人を好きになるのに理由なんているのかよ」


僕がそういうと、真美は僕の方を向いた。


少し嬉しそうな表情に変っていた。


「ありがとう」


真美・・・。


「まあ、校則違反だけどな」


僕は苦笑する。


「交際禁止・・・だっけ?」


「そう。でも付き合ってる人なんてたくさんいるけどな」


「そうだね」


彼女は笑って「よろしくね。拓也君」


彼女はそう言って手を差し出した。


僕はその手を優しく握る。


そう。この風が僕ら二人を包み込むように・・・。


彼女の手は温かい・・・。


真美の顔が赤くなった・・・。


きっと、僕の顔も赤くなっているだろう・・・。