相談なんてできないし、したくもない。
昼休みになり、みんなが弁当を取り出す。
各々の個性的な弁当。
親に作ってもらった人もいれば、自分で作ってる人もいる。
恋人に作ってもらった人もいるだろう・・・。
なんて羨ましい話だ・・・。
そんな弁当をみんなで話しながら食べる。
みんな相変わらず仲がいい。
香織は女友達と食べて、幸一は男女問わず大勢の人と食べてる。
ありゃ、まるで合コンみたいだ・・・。
そして、いつものように
「一緒に食べない?」
って幸一に誘われる。
けれど、いつも通り僕はそれを断り、教室を出て、いつも向かう場所に行く。
あれ?そういえば真美がどこにもいなかったような・・・。
先生にでも呼ばれたのかもしれない。
今日、初登校だから注意事項だとかもあるのかもな。
階段を昇って最上階。
そこからまた階段を昇り、寂しくひっそりと立つ扉を開ける。
僕に小さく弱い風があたる。少し冷たい風だ・・・。
そう。ここは屋上。
だれもいない屋上。
いつも、僕はそこで一人考え事をしながら昼食を食べるんだ。
別に、友達がいないわけじゃない。
という強がり。じゃない・・・ちゃんと友達ぐらいはいる。
いるけど、ただこの長い休み時間を一人で過ごしたいだけ。
けれど、そこには先約がいた。
柵に肘をのせて、外を眺めている女の子。
風が吹いてその女の子の髪がなびく。
それがすごくいとおしくて、絵になった。