真美の顔が紅潮する。
何を言おうとしているかは察しがついた。
けれど、自分が出すべき答えは決めていない。
・・・いや、決めているんだ。
けれど、心の中の自分がそれでいいのか?
と問いかけてくる。
それで決意が鈍って躊躇するんだ・・・。
「ただ・・・ただ君のことが・・・・・・」
その瞬間に終業のチャイムが鳴って真美の声は搔き消された。
けれど、口の動きで何を言ったのかは分かった。
別に読唇術がつかえる訳じゃない。けど、自信をもって言える。
真美が何を言ったのか・・・。
その答えを・・・。
けれど僕は
「え?何?」
と思わず聞き返していた。
そう。それは本能的に・・・。
やっぱり聞きたいんだ。想像や推理じゃなく・・・。
たとえ、その答えに自信があったって・・・。
けれど真美は
「いや・・・なんでもない・・・」
そう言って立ち上がり「教室に戻ろ?」
その時の真美の表情は微笑・・・。
けれど、それはきっと表面だけ・・・。