8話 君の声が届かない | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

真美の顔が紅潮する。


何を言おうとしているかは察しがついた。


けれど、自分が出すべき答えは決めていない。


・・・いや、決めているんだ。


けれど、心の中の自分がそれでいいのか?


と問いかけてくる。


それで決意が鈍って躊躇するんだ・・・。


「ただ・・・ただ君のことが・・・・・・」


その瞬間に終業のチャイムが鳴って真美の声は搔き消された。


けれど、口の動きで何を言ったのかは分かった。


別に読唇術がつかえる訳じゃない。けど、自信をもって言える。


真美が何を言ったのか・・・。


その答えを・・・。


けれど僕は


「え?何?」


と思わず聞き返していた。


そう。それは本能的に・・・。


やっぱり聞きたいんだ。想像や推理じゃなく・・・。


たとえ、その答えに自信があったって・・・。


けれど真美は


「いや・・・なんでもない・・・」


そう言って立ち上がり「教室に戻ろ?」


その時の真美の表情は微笑・・・。


けれど、それはきっと表面だけ・・・。