5話 偶然か必然か | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

 教室に入ると、みんな、転校生の話題を話していた。


 多分、真美のことだろう。真美は一旦職員室に行ったから、まだみんな見てないのかもしれない。


 それに正式な話はみんなまだ聞いていないらしく、


男とか女とかカッコいいとか可愛いとかさまざまな憶測が飛び交っていた。


 席に座った途端に、その話を友人である高木幸一が言ってきた。


 「今日、転校生がクラスに来るらしいよ!!」


 興奮気味に幸一が言った。今から遊園地にでも行くような満面の笑みで。


 子供かおのれは・・・。


 「男?女?」


 知ってはいたが、一応聞いておく。この満面の笑みを崩さないためにも、話に乗っとかないと・・・。


 「わかんない!!可愛い女の子がいいな~」


 うん。大正解。


 その時、チャイムが鳴って、担任の小林先生が入ってくる。


 35歳の女の先生。独身。なかなかの美貌の持ち主で年上好きの男子生徒からの人気はかなり高い。


 僕は年上はあまり好きではないので、興味はないが・・・。


 その、小林先生の後ろから真美が入ってくる。


 その途端、クラス中に歓声が上がる。特に男子だ。


 幸一が興奮気味に「やっぱ、可愛い女の子だ!!」と僕に言ってくる。


 ・・・よかったね。


 「川島さん。自己紹介をお願いします」


 先生がそう言うと「川島真美です。よろしく!!」


 真美はみんなに一礼する。


 みんなの歓声が高まる。


 「席は・・・須藤君の隣が空いているのでそこに座ってください」


 先生がそういうと、男子全員の視線が僕に向く。


 ・・・みんな・・・殺気が・・・。おい、幸一もかよ・・・。


 真美が「はい」と笑顔で言って、僕の隣の席に小走りで向かう。


 そして、席に座り、「拓也君。よろしく」と言って敬礼のポーズをした。


 僕は思わず笑ってしまう。


 「む~・・・笑うところ?」


 真美の顔が赤らむ。


 そして、真美が手を下ろす時、僕の手に真美の手があたった。


 時間が止まる。周りのうらやましがる声も聞こえない。


 顔が熱い・・・。まだ、会って数時間なのにこの娘のことが好きになった?


 それとも、ただ初恋の女の子の似ているから・・・?


 わからない。


 けど、その時、僕は思わず真美の手を握った