2話 一瞬目が合って・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

どこで見たのか思い出せないまま、時間が過ぎる。


僕はずっと彼女を見る。他人からみればただの変態だ。


けど、ずっと見る。ずっと・・・。


その時、彼女の表情が変わる。


それは苦痛の表情。顔が嫌なものを見た時のような顔だ。


けど、それは僕に向けられたものではない。


じゃあ、だれ?


だれでもない。いや、それは少し違う。


だれかに向けるはずの表情。


けど、彼女は下を向いていたので誰へ向けているのかは分からない。


何かに耐えているようだった。


何に?僕は彼女の前後左右を見渡す。


人が多すぎるせいで視界が狭まる。けど、僕はその理由を見つけた。


それはとてもありふれていて、嫌悪感が募る出来事。


痴漢だった。


眼鏡をかけたサラリーマン風のオヤジがスカートの上から彼女の尻を触っていた。


おいおい・・・。


初めて、僕はこうした場面に遭遇した。


周りの人は気づいていない。


僕が助けなくちゃいけない・・・!!


そんなことはわかってるし、こういう場面に遭遇するようなのことがあったら、


女の子を助けることができる自信もあった。


けど、足がすくむ。彼女の方へ歩くことができない。


その時、一瞬彼女と目が合う。


気のせいかもしれない・・・。助けを求める目・・・。


きっと、思い違い。


でも、それがきっかけとなって、僕の足が進む。人と人の隙間を抜けて彼女の横にくる。


オヤジはそんなことを気にする気配もなく『お楽しみ中』だ。


性欲に負けて、周りが見えなくなっているらしい。


こういう人に将来ならないようにしようと心に誓い


「すいません」


と一言いってから間に割り込んだ。