これまでのお話

 

 

第2話 そんなこと 私も知ってるよ。

 
 
『あっ?手が痛いの?

いやぁーすいませんねぇ…

 

会議に使う資料が増えちゃってねぇ。

全く 山田のヤツは桃子さんにばっかり押しつけて!

私から𠮟っとくから!ねっ!』

 
品質管理課の内山部長が 声を掛けてきた。
 
桃子の右手の
黒いサポーターに気がついたからだ。
 
 
『あっ!いっ…いえ 大丈夫です!少し冷えたので
付けてるだけです。』
 

(よーしよし!課長だけあってさすがに目ざとい人だ。

家の引き出しの奥に 押し込んどいた

昔のサポーター

捨てなくてよかったー。

黙ってると一日中コピーとりで終わるから

これ見よがしに 付けてきたんだよ!)

 

自分の印象は下げず

目的は果たす

 

それが あざとOL桃子なのだ。

 

『私一人で 大丈夫です!もうすぐ終わります♡課長!』

 

つづく…

 

 

第4話 うっせえよっ!