『汝、星のごとく』 | よつば生活 そして本のこと

『汝、星のごとく』

『汝、星のごとく』

凪良ゆう 講談社


2023年の本屋大賞


図書館ではよく貸し出されていて、

周りに読んだ人も多くて💧


やっと読みました


たぶん午前中2時間ぐらいで

グイグイ読めました


とてもおもしろかったです


とある島でお互い初めての恋人になった

櫂と暁海が入れ替わり綴る連作短編の一冊


特に2人が高校生の頃から

櫂が上京するあたりのハラハラ感がよかった


後半2人それぞれに手を差し伸べる登場人物が

少し都合良すぎかなと感じたけど


櫂の仕事の相方の悲劇が

この物語を

単なる家族問題や、恋愛話ではなく


根本的な人間の「業」について考えさせられ、

物語に厚みを持たせている


自分のやりたいことだけで人は生きられない




最後に花火を見るシーンがある


花火の美しさは数秒で消えてしまう

短く儚く煌めく光



一緒に見たいと心から思う人と

その輝く瞬間を見られたら

忘れられない思い出になるだろう


エネルギーをもらった一冊でした