『ある奴隷少女に起こった出来事』 | よつば生活 そして本のこと

『ある奴隷少女に起こった出来事』

『ある奴隷少女に起こった出来事』

ハリエット・アン・ジェイコブス 新潮社


約200年前アメリカ南部には

奴隷所有者たちがいた


奴隷の少女リンダが

雇い主から逃れて

北部に渡り

奴隷から解放されるまでを


ハリエットが

リンダというペンネームで

文字に書き起こした1作


事実かというと

少し違うかもしれないが


彼女が感じたことや

逃亡のプロセスは

ほぼノンフィクションだろう 


リンダは生まれながらの奴隷だった


というのも、

奴隷の産んだ子は

所有者のものとなるからだ


奴隷の子も奴隷ととしてしか

生きることはできない世界だった


そのことに私は衝撃を受けた


彼女と同じように

逃亡して逃げきれなかった奴隷も多かっただろう


リンダの逃亡も紙一重のようにみえるが


彼女は知識があり

どうしたらいいのか

どのタイミングで行動をすればいいのか 

考えることができた


教育は

生きる術なのだ




春爛漫