『クレーヴの奥方』 | よつば生活 そして本のこと

『クレーヴの奥方』

面白い小説でした


『クレーヴの奥方』

ラファイエット夫人 光文社


フランスの宮廷周辺が舞台で

1500年代在位の

実在のフランス王アンリ二世の頃の話


その王妃など実在した人物に

架空の登場人物を織り交ぜて

主に恋愛模様がえがかれている


主人公はクレーヴ公にみそめられて結婚した

クレーヴ夫人、16歳


彼女は

母親から教えられた貞節を重んじて


それがゆえに

夫以外の殿方への恋慕に苦しむ


そしてある悲劇から

17歳にして


恋愛から身を引くために

修道院へ出入りする


最初は登場人物相関図をめくりながら

苦戦して読んでいたけれど


中盤からどんどん面白くて 

読みたくてやめられない展開へ


読みながら

まるで源氏物語のようだなと感じてしまう


宮廷では

日々ほぼ恋愛の悩みややりとりが話題の中心


仕事してます?


実際の貴族たちは

仕事も多くて優秀だそうだ


華やかな世界への憧れや興味は

今も昔も変わらないなぁ




さて、今は受験期


子育てのなかで

息子たちの受験は大きな経験だった


だからこの時期が来ると今も

受験生のみなさんのこと、ご家族のことを

気にしてしまう


息子たちからはまだそんなこと言ってると、

呆れられてます


こどもは未来にしか

目が向かないないのだな


親は思い出話しをするばかり


春はもうすぐそこに!




現代アート 空間もすてきでした