『ぼくの守る星』 | よつば生活 そして本のこと

『ぼくの守る星』

『ぼくの守る星』

神田茜 集英社


すごくいい本だった。


読んだ単行本は、2014年発行。

今まで知らなかったのが不思議なくらい、

読んだ人の心に残る作品ではないだろうか。


ディスクレクシア(読み書き困難)の中学生が主人公なので、

感動する本なのかなとあまり深く考えず読み始めた。


感動ではなく、

胸にささってくる。

 

人にはそれぞれの悩みがあって、

親子でも友達でも生きる世界は違って、

でもお互いのそばに生きている。


ぜひ大人にも読んでもらいたい。

特に思春期の子育てに疲れているかたに。

そして、親に疲れている思春期の子どもたちに。


いつか、大切な人と巡り会えますように。


さて、

そんな感動する本を読んだ日に 

久しぶりに学生時代の友人数名と会いました。


何年ぶりかだらから  

話の内容はほとんど近況報告。


でも、近況報告は事実を話すことなのに、

その事実が自慢になる危険がある。


例えば


仕事に恵まれている

子どもがまあまあの学校に行っている

趣味の充実

おでかけ具合 

  

なんとなく伝わる家の経済事情


久しぶりだとどうしてもそういう話になるよね。

でも、お互いに知りたいし、

そこがなかなか難しい。


あ、富士山!