『阪堺電車177号の追憶』
いつも通勤で電車に乗っておりまして、
そこで乗っているいろいろな人や
広告のポスターを
なんとなく見てしまいますな。
でも、肝心の車両をよく見ることはほとんどない。
さてさて、乗った電車は
人を見ているのでしょうかね。
「あ、あの人また乗ってきたな」とか。
架空の大阪を走る阪堺電車という路面電車が舞台の小説
『阪堺電車177号の追憶』
山本巧次 早川書房
物語の始まりは昭和8年
数ある車両のうちの一台177号が、初めて街を走るところからはじまる。
やがて戦争、終戦、高度経済成長期、バブル時代、最後は平成に入って引退した177号の解体まで、
177号に関わっていく人や乗客たちが
接点をもったり、車両に思いを馳せたり。
登場人物のそれぞれの人生と
様々な時代を走り続けた電車。
最後を迎える電車の言葉に
ふと、自分の足元を見直したくなるような気持ちになった。
生活は続いてるのだなぁ。
さて、このブログのはじめのほうの文章は
落語のまくら風に書いてみました。💧
ひさしぶりに寄席にいきました。
客席もだいぶ埋まってきましたね。
「待ったました!」
お客の掛け声が、気持ちの良かったな。
ひさしぶりの浅草、
とろろ昆布を買いました