『絶望図書館』 | よつば生活 そして本のこと

『絶望図書館』

二日酔いのダメージは3日に及んで、

エステで発汗デトックスを施術してもらったら

やっと抜けた気がします。


体は大切に。飲み過ぎ注意。


話は変わりますが

私の勤めている図書館で

新春に「本のお楽しみ袋」という企画がある。


その袋の中に、こっそり入れた一冊。

たまたま借りてくれた人と話したら、

中の筒井康隆さんの作品が1番面白かったとのこと。


好評でうれしい手応えいただきました。


『絶望図書館』

頭木弘樹 筑摩書房


この文庫は、本当におすすめです。

作者のセンスが良いなと思う。


私が好きなのは

山田太一『車中のバナナ』と

李清俊 『虫の話』です。


『車中のバナナ』は3ページのエッセイだけど、

もし読書会を開いても1時間以上は喋られそうな内容。今よく言われる同調圧力というか、なんというか。すばらしい。


『虫の話』は、宗教の話しとも言えるし、人間そのものの話。誰も思いつかない視点というか、盲点をつくような話。謎なのはタイトル、どうしてこのタイトルなんだろう。


グイグイ読めるアンソロジーではないけれど、じんわりくる一冊です。


今年はじめての海