『マイホーム山谷』
新聞で紹介されていた
『マイホーム山谷』
末並俊司 小学館
東京都のドヤ街、山谷地区は
南千住駅から泪橋を渡った台東区の元地名。
日雇いや肉体労働者が
安く泊まれる簡易宿泊所が集まっている。
ドヤ街のドヤは宿のこと。
江戸時代の刑場だった歴史もあり、
昭和の高度経済成長を支えた
地方からきた労働者の街。
私はこの地区のことは聞いたことがあるけれど、
実際に見たことはない。
以前上野や新宿に路上生活者が多かったけれど、
今はテントは見かけなくなり、この本を読むまでは関心が低くなっていた。
読むと意外なのは、
お涙ちょうだいの感動の話ではないということ。
そこは本のテーマであり、最後にタイトルの意味もしみじみわかるので触れないでおこうかな。
リアル。
ただ、
ボランティアさんたちの献身的な行動力に、
自分のことを情けなく思ってしまう。
日本にはこういう人たちがいるんだ。
世の中捨てたものではない。
ぜひ一度は読んでほしい一冊です。
両国の熱戦。