『高橋源一郎の飛ぶ教室』 | よつば生活 そして本のこと

『高橋源一郎の飛ぶ教室』

岩波新書1948

2022年11月18日発行の


『高橋源一郎の飛ぶ教室』

高橋源一郎 岩波書店


作家の高橋源一郎さんのラジオ番組

「飛ぶ教室」の冒頭のお話を87時間目まで収録。


ラジオ番組は知らなかったが←💧ごめんなさい


高橋さんはお子さんのことを話す様子や、他の番組での博識なのに高圧的でない感じがいいな、と思っていたので、ワクワクして手にとりました。


以前、車で通勤していた頃、

高橋さんは

NHKラジオ「すっぴん」の金曜日パーソナリティで、毎週楽しみに聴いていた。


その頃はまだ大学で教えられていたので、私も先生の話を聴いているような気がしていたな。


本のそれぞれの話は2ページほどの短さ。


軽く読めるものもあるけれど、

ほとんどがちょっと考えさせられる内容。


読み返して何度か読んだ話は

あるゲストが論文不正をしたので

ラジオに出さない方が良いという

リスナーの意見に対して


論文不正はないと判定されたこと、

高橋さんはその方の他の活動に興味があること、


そして何より、

そういう意見を持つリスナーにも

ぜひ番組を聴いてもらいたい、


と語りかけるくだりでした。


凛としながらも

人間味を感じる1冊でした。


真ん中の襖の最後の言葉は「斜陽」

そうここは、斜陽館。