今日は、美容院に行った。


もう、すっかり友達でもある、仲良しの美容師さんが

少しだけ遠いところで、美容師をしているため、

美容院Dayは、いそいそと、私は、そこまで足を運ぶ。


帰り道の話である。それは、普段あまり行かない地区で起きた。


その駅は、電車の終点駅であるため、つまり、始発電車となり、

発車時刻となった車両には、まばらに人が乗っていた感じだった。


私の座っている席の隣を、ひとつ空けて、

ひとりのカジュアル感満載の女子大生風の女子が、おもむろに座った。


ややマナーが悪い系の彼女は、ポンと足を投げ出し

突然、今、買ってきたであろう、

某ファーストフード店のお持ち帰りセットを、開け

なんと、まずは、サラダを取り出して、もぐもぐと食べ始めた。


その袋を開けただけでも、ポテトやら、なんらかの匂いが

たちまち車両に充満し、ある独特の雰囲気を、かもし出してきた。


これは、ハンバーガーにいってしまうと、ヤバイぞ~

と、思った私は、

サラダもぐもぐ中の彼女に、思わず、伝えた。


「次回から~、電車の中では~、

お食事しないほうがいいんじゃないかって思うんだけど~」


彼女は、超トーンの低い声で


「は~い」と告げ、不服そうな顔をした。

そして、そのまま、サラダは食べ続けた。


そして、その後は、ま、しょうがないという顔で

一応、その袋をくしゅくしゅと仕舞い込んだ感じだった。


そうして、電車はゴトゴト。

やや遠方なので、(と言っても、都内)

しばし、ウトウトし始めた私だったが、

ある駅で、ふと目が覚めた。


気がつけば、周りを見ると、車両に、人はかなり増えていた。


なんとなく、耳元でバリバリと鳴る音が気になった。


ふと、目をやると、隣に、つまり、ハンバーガーの彼女と私の間の空席を

やや年配風の女性が…

(ひとことで言えば、オバちゃんなんだけど)座っていた。


なんと、クッキーをバリバリ食べながら!!


え~っ!!ちょっと~、もう勘弁してよ~と

私は、心の中で叫んだ。


人に何かを忠告するのは、平気そうにみえても

結構、気力がいるのだ。


もう、気が重いです…、お願いです、どうか、私に言わせないで~、

と、心いっぱい叫ぶ私。


しかし。

私は、何よりも、その隣に座っている、

先ほどの、ハンバーガーの彼女が気になった。

「自分だけ注意された!」という嫌な思いをさせては

かわいそうだと思って、

今度は、妙な正義感が働き、

彼女のために(さっきは、車内の人達のために)


私は、思いきって、オバちゃんに伝えることにした。


「あの…、あまり…、車内では…、召し上がらないほうがよろしいかと…

思うんですけれど…」


オバちゃんは、やはり、低いトーンで言った。


「はいはい。

た・し・か・に。あなたの言うと・お・り」


ふくれた顔をした後、その後、バリバリの元は、かばんに閉まってくれた。


私は、おそらく、嫌なヤツだ。

特に、その人達にとって、嫌なヤツの何者でもない。


しかしながら、

私は、思うの。

おそらく、そのお二人は、今後、きっと車内で食事はされないと確信する。


そう思うだけでなく、反対に、今度は、食べている人が気になると思うし、

自分の子供たちにも、きっと、そう躾をするような気がする。


周りの友達にも、「注意された」って文句を言うかもしれないけれど

友人と間で、その話題が出てくれることに、意味があると、私は感じる。


放置をして、それが当たり前になる社会のほうが

もっと、おそろしい。


ただの通勤電車の中で、

体調の悪い人や、二日酔いの人、妊婦さんも乗っているだろうに、

ポテトや、お肉の匂いをプンプンさせながら、

「え??yottyは、朝○ックを電車の中で食べない主義なんだ~」

とか言われる未来って、なんか、こわい。


それぞれの自覚だけが、頼りなのに。


そういう人達って、

今まで、車内飲食は、普通だと思ってきたのかな?

それとも、私だけは、いいの~と思っていたのかな?


そういえば、ずっと前には、ロック系の兄ちゃん達が

車内で、ビールとフライドチキンで宴会をしていて、同じように、私が…。


色んなエピソードがあるので、その話は、いつか、また。


こうして、地道な品格向上委員会の活動は、

ひそかに続くのであった…マル。


しかし、とっても気力がいるのよ。マジで。(笑)





私は、花粉症では無い。


花粉症では無いけれど、毎日、マスクをして歩いている。


ところが。


マスクしても、取っても、

鼻水も涙もグジュグジュ言わせず、平然と過ごしている私を

誰も突っ込んでくれない。


自分から、話をふってみる。


「言っておくけど、花粉症じゃないからね~。予防のためにやってるだけだからねー。」


「へー、予防のために、マスクしてる人、始めてみた~。

あたまっから、花粉症だと思い込んでいたよー」


ノンノン。何事も、思い込みでの判断はキケンよ、アータ達。


確かに。「予防」って、限りない勝負だと思う。


でも、私は、この勝負に、時として挑む。


だけど、やることありすぎて、いちいち構っていられないことだらけ。

それに、予防しても、死ぬときは死ぬし、

倒れるときは、倒れる。


それに、人によって、体質や性格が違うのだから

同じことをしていても、意味がないことも多い。


とりあえず、やれる範囲で、やってみるのだ。


鼻水グジュグジュで、つらいつらいと泣いている時間が

少しでも、少しでも、もっと先の未来でありますように。


というか、

人生で、後悔して、泣いたりする時間を

少しでも、減らせますように。


それでも。どんなに頑張っても

人間、やがて、泣いたり、つらい日は来る。


さんざん努力しても、頑張っても、


タイミングがひとつ違っただけで、話がひとつズレただけで、

ちょっとしたやり方の違いだけで、


これ、また様々な苦労を裏切って、

ダメになることは、やっぱり、ダメになる。


だけど、精一杯あれこれやってみた後の私は、

おそらく、すんなり早い段階で、潔く、あきらめることができるだろう。


花粉症だけでない。あらゆる人生の事に関して…きっと。


(私って、そんな繰り返しばかりなんだけど…)


最近、見つけたのは、斉藤薫さんのこんな記事。



「斉藤薫さんの輝く女になるための、ほんのわずかの心構え」と

いう記事の、一部。



”自分を何か大切なものを取り扱うつもりでていねいに扱うと、知的で品格ある、上質の女に見える。

ただそれだけのことで。身のこなしが美しいとはそういうことだからである。

同時に、自分を取りまくすべてのものをていねいに扱うと、本当の意味で優雅になれる。

エレガントとはそういうこと、周りのものすべてを大切にできること、それが端正な女への近道、決して難しいことではないと思う。”


わあ、カオル姉さん…たら。


”自分を取りまくすべてのものをていねいに扱うと、本当の意味で優雅になれる…”


それは、私の中にいつもある思い。


反対に言えば

互いに、丁寧に扱い合うことができない関係は、表面的であって

もろいものなんだろう。


あるいは、丁寧のレベルが違っていて、ちぐはぐになるか…。



昔、自分に近い存在となった男性がいた。

近くなったからこそ、精一杯、自分にできることをしたいと思った。

ただ、その人だけを…というより

自分の周りすべてを、おろそかにしたくない、

そんな自分でありたいと願う私に


彼は、何とは無しに、こう言った。


「もっと、軽い感じで、いいじゃん!」


私は言った。


「あなたが私のそばにいる以上、私は、あなたを大事にするの。

協力もするし、時に間違いも言うし、楽しいこともたくさん考えたい。

あなたのことも大事にしたいし、家族も友達もきょうだいも大事にする。

それぞれ、100パーセントを、それぞれに分割するのではなく

100パーセントが、ひとつ増えるだけで…」



だって、自分が、寄せ付けているものなのだから。


単に大切にしてもらうことばっか願って

自分が、周りをソマツにしている関係は、決して、スマートとは言えないし、


その逆もしかり。



その後、その人に、この想いが伝わったのか、伝わらなかったのか

残念ながら、あっという間に、彼は私の前から居なくなった。


その人が、丁寧や品格など、まったく無関係の世界をお好みなら

そういう人達の中にいるほうが、彼に合っているんだと思った。


まあ、そういう人なら、それでいいけれど。


しかしながら、最上級に、取り扱いが難しいタイプは、そんなどころじゃないのだ。


自分は、周りを大事にしているとか、丁寧に扱っているとか

品格が大事だと口ではいつも言っていて

行動は、いたって、自己チューな人。


そういう人を、私は、今だ、うまく操縦できない。


彼らの勘違いこそが、最大の不協和音を生んでしまう。


むしろ、


自分は、まわりのものを大事にできない…

そんな自分で、ごめんと

潔く、素直に、はっきり言い切ってくれるほうが、カッコイイのに。


中尾彬さんを見ていると、

いつも、なんだか憎めない人だなぁと思ってしまうのである。